白米や玄米と比較して、発芽玄米がアスリートや運動をしている子供たちの体づくりに良いとされる理由はいくつかあります。

栄養価の向上

発芽玄米は、糠の栄養がそのままなのでビタミンE、ビタミンB1、カルシウム、マグネシウムが豊富に含まれています。アスリートや運動をしている子供たちが必要とする栄養素をより効率的に摂取できます。

消化・吸収の改善

発芽することで、玄米に含まれている糖質やたんぱく質が分解されて甘みや旨味が増し、発芽時にぬか層がやわらかくなり、消化吸収されやすくなると考えられます。そのため、エネルギーの補給や筋肉の修復に必要な栄養素が迅速に体に取り込まれます。また、消化器官に負担をかけずに食事を摂取できるため、運動中や競技後も体への負担を最小限に抑えることができます。

ゆるやかな血糖値上昇

発芽玄米は、糖質の吸収がゆるやかであり、血糖値の急激な上昇を防ぐ助けとなります。これにより、エネルギーの安定供給が可能になり、パフォーマンスの維持や疲労の軽減に役立ちます。また、血糖値の急激な上昇や下降を避けることで、疲労や集中力の低下を防ぐこともできます。

抗酸化作用

発芽玄米に含まれるフェルラ酸、オリザノールなどの抗酸化物質は、運動によって発生する活性酸素を除去し、筋肉の疲労や損傷を軽減します。これにより、運動後の回復を促進し、トレーニングの効果を最大限に引き出すことができます。

ストレス軽減

発芽玄米はGABA（γ -アミノ酪酸）という成分が大幅にアップし、白米の約１0倍、玄米の約2〜3倍に増加します。GABAは興奮を鎮めたり、リラックスをもたらしたりする役割もあるためトップアスリートのストレス対策にも用いられているほどです。

腸内環境を整える

最近の研究ではトップアスリートは、一般の人たちと比べると明らかに異なる腸内環境であることがわかってきました。トップアスリートは腸内細菌の多様性が非常に高く、酢酸が多いのが特徴で免疫力をコントロールしています。各栄養素の吸収効率を上げるためにも腸内環境は大切です。発芽玄米は白米にはない腸内環境を整える食物繊維を約６倍含みます。現代人は何かと食物繊維が不足しやすいため、主食を発芽玄米に変えると身体にあらゆる効果をもたらします。